ここでは、美容室でPOSレジの導入を検討している方達のために、POSレジの失敗しない選び方を解説します。美容室に特化したPOSレジもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
一口にPOSレジと言っても、種類や搭載する機能などが大きく異なります。その中で美容室向けのPOSレジとは、美容室にとって使いやすく、必要な機能を搭載したレジのこと。予約管理機能や施術内容を記録できる顧客管理機能、電子カルテとの連携機能、ポータルサイトとの連携機能、販促メールやDMの配信機能、商材の在庫管理機能などを搭載しているのが一般的です。導入することで、効率的な顧客管理を行い、満足度の高いサービスを提供できるようになります。
POSレジを選ぶ際は、必要な機能が備わっているか、よく確認しましょう。予約受付、来店、カウンセリング、シャンプー・カット、お会計など、サービスを提供する際の一連の流れを想定しておくと、必要な機能が分かりやすいかもしれません。
特に注目したいのは、顧客管理機能。テキスト、写真、手描きイラストなど多様な方法で情報を保存でき、さらに電子カルテとしてカウンセリングに利用できたり、DM配信などに活用できたりするものがおすすめです。
個人で運営しているような小規模な店舗と、全国展開しているような大規模店舗とでは、必要な機能が異なります。小規模な店舗なら、基本的な機能を搭載したPOSレジでも充分でしょう。ただし大規模な店舗・複数店展開している店舗なら、店舗ごとの売上分析やスタッフの勤怠管理、在庫管理や本部管理機能などが搭載されたPOSレジが必要です。
外部サービスとの連携も重要です。大手美容ポータルサイトやキャッシュレス決済、LINEアプリ、会計ソフト、シフト管理・勤怠管理システムなどと連携ができれば、効率的な店舗運営をすることができるでしょう。すでに使用しているアプリやシステムがある場合は、POSレジとの互換性も確かめなくてはなりません。
無料のPOSレジも多数ありますが、やはり機能的な限界がある上、後から必要な機能を追加しようと思ってもできない場合があります。製品によって異なるものの、一般的に無料POSレジよりも有料POSのほうが、「機能的な充実度が高い」「機能を追加しやすい」「アプリやシステムの選べる幅が広い」といった傾向があるようです。POSレジの導入をお考えなら、費用だけでなく、長期的な使いやすさをチェックしてみてください。
どうしても費用を抑えたい場合は、補助金を活用するのも一つの手段です。POSレジの導入では、IT導入補助金を申請することが可能です。
IT導入補助金とは、中小規模・小規模の事業者が、生産性向上を目指して自社の課題やニーズに合ったITツールを導入できるようサポートする制度です。POSレジについては、レジ本体や周辺機器の費用だけでなく、最大2年分のサービス利用料まで補助の対象です。
注意したいのは、IT導入補助金の対象ITツールとして登録されているレジ以外、補助金の対象にならないことです。また申請は、対象ITツールを提供するベンダー（IT導入支援事業者）と、導入したい店舗オーナーがひと組になって行わなくてはなりません。「どうすればいいかわからない」という方は、IT導入支援事業者に採択されたベンダーに相談してみるのがおすすめです。
参照元：IT導入補助金2024公式（https://it-shien.smrj.go.jp/）
ここからは美容室に特化したPOSレジ・POSシステムに提供している各社の情報をお伝えします。
【選定条件】公式HPで「美容室特化」や「美容室向け」というプランや記載の確認できたPOSレジ・POSシステムをピックアップしました。（2024年5月15日調査時点）
美容室経営に役立つ機能を豊富に備えたPOSレジアプリ「USENレジ BEAUTY」を提供しています。予約管理から会計、顧客管理、電子カルテまで各オペレーションに合わせた機能を搭載しているうえ、連携可能なWEB予約サイトも作成ができます。また、スタッフごとの売上実績や物販の売上分析、お客様の来店サイクル分析といった、サロン運営に便利で豊富な店舗分析機能がついていることも特徴です。
無料のサポートが充実している点も魅力です。機材の手配・セッティングから初期設定（メニュー登録）、スタッフトレーニング、導入後の運用まで丁寧にサポートしてくれます。特に、導入後のトラブルについては、24時間・365日の電話サポートだけでなく、駆けつけ保守まで無料で実施。全国約140カ所※の拠点から自社技術スタッフが駆けつけ、問題解決をサポートしてくれます。
※参照元：USEN公式（https://usen.com/service/pos/support/）
予約管理、会計、顧客管理、電子カルテなど、美容室経営に必要な機能を幅広く搭載しています。さらに、スタッフごとの売上分析や来店サイクルの分析機能も充実しており、経営分析を強化したいサロンに適しています。24時間365日の電話サポートや専門スタッフの駆けつけサービスも提供されており、サポート体制を重視する店舗に最適です。
長年のノウハウと全国のサロンオーナーの声が取り入れられた、美容専用のPOSシステムです。分析集計機能や多店舗対応機能、大手ポータル予約サイトの一元管理機能など豊富な機能を搭載。初期導入費用143,000円（税込・パソコンやiPadなどのハードは含まれません）、月額費用10,780円（税込）と、リーズナブルな料金も魅力です。
参照元：サロンアンサー公式（https://ex.salonanswer.com/price/）
注目したいのは、スタッフごとに発行できる予約用URLです。ホームページの紹介ページやスタッフの個人SNSにリンクを貼ることで、予約率の拡大が見込めます。また、ポケットサロン、LINEミニアプリ、ポケットチーフなどのアプリとの連携も可能。予約情報はリアルタイムに反映されるので、タイムラグによるダブルブッキングを防ぐことができます。
初期費用や月額費用が比較的リーズナブルでありながら、分析集計機能や多店舗対応機能、大手ポータル予約サイトの一元管理機能など、必要な機能を網羅しています。スタッフごとの予約用URL発行やLINEミニアプリとの連携も可能で、予約率の向上を目指すサロンに適しています。
美容・サロンのためのクラウドPOSレジ「pos+ beauty」を提供しています。大型店舗から小売店まで導入実績多数。レジ・売上管理はもちろん、レジ・売上管理はもちろん、電子カルテ、予約管理、DM配信、スタイリストの目標管理など美容・サロンに特化したさまざまな機能を搭載しています。オプションで、店舗アプリを作成できる「POS+ connect」や勤怠・シフト管理ができる「POS+ time recorder」も提供しています。
『店舗を止めない』をコンセプトに、導入から運用までをトータルにサポートしています。データ入力などの初期設定・設置は担当者がサポート。導入後は専用コールセンターで10時から22時まで対応してくれる上、店舗スタッフへのトレーニングも行ってくれます。導入後に万が一トラブルが起こった際は、専門スタッフが駆けつけサポートを行ってくれるので安心です（※一部地域は別途費用が発生）。
大型店舗から小規模店舗まで、多数の導入実績を持つクラウドPOSレジです。レジ・売上管理、電子カルテ、予約管理、DM配信、スタッフの目標管理など、美容・サロンに特化した多彩な機能を搭載しています。オプションで店舗アプリの作成や勤怠・シフト管理機能も追加可能で、総合的な店舗運営をサポートします。
Salon de Netは、美容サロン向けのPOSレジだけでなく、電子カルテアプリ、LINE連携予約・マイページアプリ、キャッシュレス対応セルフレジなど、 さまざまなITサービスをトータルに提供しています。POSレジを導入することで、顧客管理・売上管理機能や経営分析・データ解析機能、予約管理・予約分析機能、在庫管理・材料比率分析機能などを使用することが可能です。
データ分析機能が特徴的。サロンのKPIに応じて、来店周期、属性、単価など約300項目※を数値化してリアルタイムにデータ解析が行えます。分析表はカスタマイズも可能です。データをもとに戦略を立案し、売上アップやコスト削減を行えるので、売り上げアップを図りたい店舗、経営課題を見つけ出したい店舗、数字に基づいた経営をしたい店舗などにおすすめです。
※参照元：Salon de Net公式（https://www.salondenet.tokyo/service/）
顧客管理、売上管理、予約管理、在庫管理などの基本機能に加え、来店周期、属性、単価など約300項目をリアルタイムでデータ解析できる分析機能が特徴です。データに基づいた経営戦略を立案し、売上アップやコスト削減を図りたいサロンに適しています。
補助金を活用すれば、美容室でのPOSレジ導入にかかる初期費用やシステム設定費、トレーニング費用などのコストを大幅に削減できます。IT導入補助金や小規模事業者持続化補助金など、POSレジの導入を支援する制度があり、特にIT導入補助金は最大450万円まで補助されます。
これにより、運用コストも軽減し、他の設備投資に資金を回す余裕が生まれ、経営の安定と長期的な成長を促進します。
POSレジの導入には、業務効率の大幅な向上や売上データの一元管理など、多くのメリットがあります。会計処理が簡素化され、売上や在庫データを自動で管理できるため、経営判断が迅速に行えます。また、顧客管理機能を使うことで、リピーター獲得にも役立ちます。
一方で、初期費用やランニングコストがかかり、システム習熟に時間が必要です。クラウド型システムはネット環境に依存し、セキュリティ対策も欠かせません。
【美容室向け】
POSレジ導入のメリット・デメリットについて詳しく見る
小規模サロンや個人経営の美容室には、導入コストが抑えられるタブレット型POSレジがおすすめです。基本的な予約管理や売上管理機能を備え、省スペースで操作も簡単なため、スタッフ教育にも時間がかかりません。
中規模以上のサロンでは、多機能なクラウド型POSレジが理想的です。スタッフごとの売上や在庫をリアルタイムで把握でき、特に多店舗展開する場合には、全店舗のデータを一元管理できる中央管理機能が有効です。
画像引用元：USENレジ公式 (https://usen.com/service/pos/)
画像引用元：スマレジ公式 (https://smaregi.jp/feature/)
画像引用元：Airレジ公式 (https://airregi.jp/jp/function/?ref=airregi_navi)
